生きた彫刻のリゾート地 -南仏人の父から学ぶバカンス-

生きた彫刻のリゾート地 -南仏人の父から学ぶバカンス-

Bonjour! Minaです。


前回は、南仏出身の父から学んだバカンスの過ごし方という「文化」や、南仏発の冷酒とスポーツという「物」を紹介しました🥂
(まだ読んでいない方は、ぜひチェックしてみてくださいね♪)


今回は、もう少し具体的な「場所」についてご紹介します。
皆さま、バカンスでリゾート地を選ぶなんて少しリッチな人がする休暇の取り方と思っていませんか?

実はフランスにもカジュアルに行ける所があります!

私、Minaが父より教わった、南仏のオススメスポットをご紹介しますね。

 

最初にご紹介したいのは、「La Grande-Motte(ラ・グランド=モット)」

引用元:lagrandemotte | LGM
 


南仏のリゾート地と言えば、まず思い浮かぶのはモナコ、ニース、カンヌ、サントロペなどの富裕層に人気のエリアかと思います。


今回ご紹介するのは、南西部に位置していて、家族で楽しめるシティリゾートです。


実はこの街、面白いのがリゾート地として開発された場所ということ。


私もこれを聞いた時、「どういうこと?」と思いました🫢 少し背景をご紹介させてくださいね。



このプロジェクトは、第二次世界大戦後の経済発展を目的として始まりました。当時、フランスの一般市民は南フランスではなくスペインにバカンスに行くことが多かったのです。



引用元:lagrandemotte | LGM


フランス政府は自国の南西部を観光地として発展させることを決め、1960年代から1970年代にかけて、この地域に観光施設を建設しました。

そしてある建築家が、ビーチエリア全体をゼロから創り上げました。
単なる都市開発ではなく、通りから建物、市の公共施設やガソリンスタンドに至るまで、すべてに携わったのです。
 
そのある建築が、


 
La Grande-Motteをゼロから創り上げた建築家、Jean Balladur(ジャン・バラデュール)

引用元:Jean Balladur | citedelarchitecture


学生時代に哲学と美術を学んでいたため、彼の設計にはこれらの分野からの影響が色濃く見られます。
もう一つの世界を創造する芸術世界と、世界に対して問う特殊な2つの世界を知ってるからこそ出来る設計ですね。

例えば、メソアメリカ文明の歴史からインスピレーションを得て、メキシコのテオティワカンのピラミッドを参考にしたり、マヤ文明の古代建築が彼に影響を与えました。


テオワティカン - メキシコ


マヤ文明の古代建築



引用元:lagrandemotte | LGM


街を歩いていると、モダンな建築が並んでいて、まるで芸術作品を見ている気分になります。
バラデュールも「生きた彫刻」と呼んでいたみたいです。

独特の幾何学模様と形を持つ建物ができていて、風を防ぐ役割もあり、帆船が港を出るのを助けるように設計されています。

人々がビーチまで歩いて行けるように、駐車場はビーチから600 m以内に配置されていたり、70%以上が松の木が植えられています。
 

引用元:lagrandemotte | LGM

  
自動車を中心に都市を計画していた時代に、自動車よりも歩行者を優先するように設計されていたなんて...この計画はすごいですね。
 
この革新的なアプローチで多くの賞を受賞し、2010年には「20世紀の遺産」としてフランス文化省に認定されたのです。

父が若い頃に建設されたので、父と祖父にとって思い出の場所でもあるみたいです。だから、よく会話に出てくるのも納得です。
ちなみに、父は若い頃、毎年バカンス中にビーチ沿いでバイトしていたそうです。
 (チップでかなり稼げてたとか...。)
 
私が小さい頃は、海沿いのお家を1カ月借りて家族と満喫して、よく海沿いでバケツにたっぷりと入ったムール貝を皆で頬張っていたのが今でもよく覚えています。


引用元:lagrandemotte | LGM

曜日によりますが、朝と夜の2部でマルシェも行われています。
日本で見たことない、お菓子を元に作ったジェラートや食品から服まで並んでいて私の大好きなマルシェの内の1つです。
詳しい時間内容は、ぜひ直接サイトよりチェックしてみてくださいね♪

 
今振り返ってみると、夏休みをほとんど日本で過ごしたことがない私にとって、フランスのラ・グランド=モットは特別な場所でした。


「彫刻の街」としても知られるほどの精巧な街並みや美しい建物が立ち並び、地中海の青い空と広大な景色や全て目に映る色


大都会の喧騒を離れ、バカンスを楽しむフランス人たちの姿、「生きるために働く」という価値観から来る家族や友人とどう大切に過ごすか、新たなエネルギーを得るために単に楽しくなるものを「入れ込むの」ではなく「出す」ことの大事さ

十代の頃からそのような環境で過ごしたことで、私も自然とアートに惹かれるようになり、休暇は大切な人と共にリフレッシュする時間だという考えが根付いたのでしょうね。
 
いかがでしたか?🪸


前回より、少し濃い内容でしたがこれをきっかけにぜひ田舎町にもリゾート地にも行ける南仏を休暇場所として選んでもらえると嬉しいです。

 

おうちの模様替えを少し夏のバカンス仕様にしたい!という方は、ぜひMIDI DECOのサンゴ柄を使ってみてください💙

テーブルクロス ラゴン柄


それでは!


この記事をきっかけに、少しでも日本バカンスとしてラ・グランド=モットに行かれる方が増えますように...♪

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